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平成24年度全国調査

平成24年度に大学に対する情報基礎教育実施状況の全国調査を行いました。

平成24年度全国調査
調査報告

平成22年度全国調査

平成22年10月に高校に対する教科情報実施状況の全国調査を行いました。

平成22年度全国調査
調査報告

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研究活動

論 文
発行年 タイトル 掲載誌名等 著 者
2018年2月 学習者の積極性を高める授業デザインの提案-自律学習と質的保証の両立を目指して-情報処理教育において、学習者の習熟度の差に関係なく、主体的な学習を促す授業デザインを提案する。具体的には、学習者の興味・関心に着目した学習課題を設定し、習熟度に合わせた目標設定・到達度評価を取り入れた。結果として、難易度の高い課題に対しても学習者の主体的な学習活動を促し、質の保証を図ることができた。授業デザインを取り入れた実践の結果、習熟度の差にかかわらず、授業に対する満足度の高まりが確認でき、学習者自身のスキルアップの実感と習得技術の将来的な活用を意識させることができた。 情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」(TCE) 若林義啓、栢木紀哉、上田千惠
2013年2月 情報基礎教育におけるコンピュータの積極利用を促す授業モデルの提案高等学校での情報教育実施実態調査の結果をもとに、高等教育機関の情報基礎教育において、コンピュータ利用に対する積極性を身に付けさせることを目指した授業モデルを提案する。専門教育や実務の場面でコンピュータを活用するイメージを持たせる知的作業と学習手順の選択に幅を持たせる自由度を導入した授業モデルを提案し、授業実践を行った。その結果、学修者に対する実践前後のアンケート調査より、学習者のコンピュータに対する自信度と、将来の利用に対する積極的な意識が向上し、提案した授業モデルの有効性を明らかとした。 摂南大学紀要 経営情報研究 Vol.20 No.2 栢木紀哉、上田千惠、若林義啓
2008年7月 情報リテラシー教育におけるコンピュータ利用の活性化を促す授業モデル学習者の入学時の習熟度の格差拡大が進む中、高等教育機関での情報リテラシー教育はこれまで様々な研究が行われている。本研究では、高い労力が必要なe-learningや習熟度別クラスを設けず、学習者の内的欲求に働きかけ、満足感や達成感を向上させることにより、学習者の継続的、発展的な知的欲求を誘い、将来的なPC活用イメージを持たせる授業モデルを提案する。 日本科学教育学会 栢木紀哉、若林義啓、上田千惠
2008年3月 学習者への意識調査に基づいた情報教育への提案情報教育における学習者のPCに対する意識と自信度の向上を目的とした、授業モデルの提案を行い、その効果が確認できた。これまで学習者個人の意識に注目してきたが、本件吸では学習者間のコミュニケーションが個人に与える影響、自信度の増減にどのような影響を与えるかに注目し、学習者の意識に基づいた情報教育を提案する。 鹿児島県立短期大学紀要 栢木紀哉、上田千惠、若林義啓
2004年5月 看護士養成課程学生に対する短期情報処理教育の効果現在、社会全体の情報化が進む中、医療機関においても、電子化が促進されており、看護学生にも情報活用能力の必要性が高まっている。しかし、看護の専門教育を考慮すれば、情報教育に費やす時間数は必要最小限に抑えざるを得ない。本研究では、看護学の習得を目指す専門学校生を対象に、限られた短時間の教育内容でコンピュータの自主的利用を促す教育を目指した情報教育の実践を行い、興味や自信度の変化を分析し、その結果を報告した。 ケア サイエンス リサーチ 上田千惠、井原零、栢木紀哉、若林義啓、松本隆行
2004年3月 看護師養成課程における短期情報処理教育−情報技術に対する興味と自信の変化−医療現場における情報基盤が急速に整備されていく中で、医療情報の教育体制は未だ確立しておらず、多くの学生が情報活用能力の習得に対して目的意識を持っていない。そこで、情報活用能力の重要性を認識させ、コンピュータに対するポジティブな「態度」を身につけさせることを試みた授業実践を行った。その結果、学生の気持ちを今後もコンピュータを使っていきたいという、次のステップにつながる気持ちにさせることができた。 教育システム情報学会研究報告 上田千惠、井原零、栢木紀哉、松本隆行、若林義啓

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発 表
発表年 タイトル 学会等 著 者
2016年12月 学習者の積極性を高める授業デザインの提案−自律学習と質的保証の両立を目指して−情報処理教育において、学習者の習熟度の差に関係なく、能動的な学習を促す授業デザインを提案する。具体的には、学習者の興味・関心に着目した学習課題を設定し、習熟度に合わせた目標設定・到達度評価を取り入れた。その結果、難易度の高い課題に対しても学習者の能動的な学習活動を促し、質の保証を図ることができた。授業デザインを取り入れた実践の結果、習熟度の差に関わらず、授業に対する満足度の高まりが確認でき、学習者自身のスキルアップの実感と習得技術の将来的な活用を意識させることができた。 情報処理学会コンピュータと教育研究会137回研究発表会 若林義啓、栢木紀哉、上田千惠
2013年3月 大学の情報基礎教育の実施実態調査−高等学校教科「情報」との教育の連続性−高等学校の普通教科「情報」が必修化され10年が経過し、2013年度からは新指導要領に移行するなど、現在の情報社会の中で情報基礎教育はますます重要なものとなってきている。高等教育機関の情報基礎教育の在り方、高等学校の教育内容との連携を模索するため、2010年に全国の高等学校に対して授業内容、教科に対する意識、大学に求める情報教育などについて調査を行った。本研究では、現在の大学の情報基礎教育の授業内容、位置付けなどの全国調査をもとに、大学と高等学校の情報教育の連続性について検証した。 情報処理学会第75回全国大会 若林義啓、栢木紀哉、上田千惠
2012年3月 高校のレベルに基づく普通教科「情報」の意識調査これまでの研究で、高校の教科「情報」の実施状況に、教員の意識や負担の差、地域の差があり、大学入学時の習熟度の差の大きな要因の1つであることを明らかにした。本研究では、習熟度の差に対応する大学側が、より対応しやすいように高校のレベルごとで分析し、位置づけや教育内容の差を明らかにすることとした。 情報処理学会第74回全国大会 栢木紀哉、若林義啓、上田千惠
2011年9月 普通教科「情報」担当教員に対する実施実態の全国調査平成22年度に実施した全国調査の結果から、現在の高校の教科「情報」担当教員の教科に対する姿勢と位置づけ、担当による負担の感じ方の差、大学の情報教育に対する要望が明らかとなった。本研究では、担当教員が感じる負担の差が教育内容や習熟度の格差に影響しているかどうかを分析した。また、教育の方針が、地域によって異なる傾向があり、全国を9つの地方に分け、地域ごとの特徴と傾向を分析し、明らかにすることとした。 教育システム情報学会第36回全国大会 栢木紀哉、若林義啓、上田千惠
2011年3月 高等学校における教科「情報」の現状と課題−全国調査から見た教育内容と教員の意識−高等教育機関での情報基礎教育の重要性が高まる中、情報基礎教育のあり方を模索するため、高校で必修化された教科「情報」の実施実態と担当教員への意識調査を行ってきた。2006年に2県で実施した第1回調査と2009年に1府3県で実施した第2回調査を受け、現在の定着してきた個々の教員の教育方針や意識について、全国的な調査が必要であると考えた。本研究では、教科「情報」に対する現在の高校および担当教員の意識について調査する全国調査を実施し、教科「情報」の全国的な傾向や地域格差などを明らかにする。
情報処理学会第73回全国大会大会優秀賞
情報処理学会第73回全国大会 若林義啓、栢木紀哉、上田千惠
2010年3月 高等学校普通教科「情報」の実施状況と定着度について−2006年度調査との比較を通して−2006年度から高校で普通教科「情報」を履修した学生が大学等の高等教育機関に入学してきており、高等教育機関での情報基礎教育のあり方、高校の教育内容との連携を模索するため、2006年度に教科「情報」の実施実態と担当教員への意識調査を行った。調査の結果、学校間で実施内容に大きな差があること、担当教員が習熟度の格差を強く感じていることが明らかとなり、高等教育機関では格差を意識した教育が必要であることがわかった。本研究では、必修化後7年が経過した教科「情報」に対する高校および担当教員の意識の変化と定着度について前回調査との比較から明らかにする。 情報処理学会第72回全国大会 若林義啓、栢木紀哉、上田千惠
2008年12月 PC活用意識の低い学習者に対する自立的なPC活用を促す授業実践情報教育において、学習者の習熟度が低い場合でも活用意識を高める授業展開を行うことは可能である。習熟度に合わせた授業展開を考慮すると、高等学校までに扱うことが多い限られた利用イメージとなり、積極的なPC活用意識に結び付くとは限らない。そこで、学習者が興味を持つフィールドに満足するような知識や技術を盛り込むことで、スキルの向上とPC活用に対する積極性の増加を目指した授業実践を行い、学習効果を検証する。 情報教育研究集会2008 若林義啓、栢木紀哉、上田千惠
2008年3月 リテラシー一斉授業における他者意識と自信度が及ぼす影響学習者のPC利用に対する自信度に着目し、自信度向上を目指した授業モデルを提案し、その効果が確認できた。その中で、学習者の積極性に影響を及ぼす要因の一つとして、実習中に交わされる学習者同士のコミュニケーションに着目し、どのような学習効果を与えるのかについて研究を進めてきた。本研究では、授業モデルを取り入れた授業実践での学習者の気持ちの変化、他者との遣り取りについて分析し、明らかにする。 情報処理学会第70回全国大会 栢木紀哉、上田千惠、若林義啓
2007年11月 コンピュータ利用場面での他者に対する意識が学習活動に及ぼす影響学習者のPCに対する積極性の向上を目指した授業モデルを提案し、動機付けを高めることで、情報スキルレベルの縮小を目指した授業モデルを提案してきた。その中で、学習者間でのコミュニケーションが活性化された場合にどのような学習効果が得られるのかについて研究を進め、学習者の意識の変化、周囲の他者からどのような影響を受けるのかについて考察する。 平成19年度情報教育研究集会 栢木紀哉、上田千惠、若林義啓
2007年3月 教科「情報」の実態に対応した授業モデルの提案普通科高校の教科「情報」の必修化により、高等教育機関に入学してくる学習者のパソコン利用に対する基礎能力の向上と格差の縮小が期待されている。しかしながら、現実には、各高校によって習熟度が大きく異なり、これまで以上に格差の拡大が懸念される。本研究では、提案する授業モデルを取り入れた授業実践を行い、モデルの有効性を示す。 情報処理学会第69回全国大会 栢木紀哉、上田千惠、若林義啓
2007年3月 普通科高校での教科「情報」実施実態調査普通科高校における教科「情報」の必修化より、情報教育の高・大間での連携が意識されるようになってきている。本研究では、情報教育の在り方、高校との連携を模索することを目的として、普通科高校に情報教育の取り組みに関するアンケート調査を実施することとした。調査は、高校だけでなく教科「情報」を担当する教員に対しても実施することで、教科「情報」の実施実態,教科「情報」に対する姿勢や意識について明らかにする。 教育システム情報学会2006年度第6回研究会 栢木紀哉、上田千惠、若林義啓
2006年11月 普通科高校における「情報」実施状況に関する調査提案する授業モデルによる授業実践と教科「情報」との連携を模索するため、教科「情報」に対する高等学校と高等学校の担当教員の意識調査を行った。その結果、高等学校でも習熟度の差を強く感じており、それを埋めるような授業はされていないことがわかった。教科「情報」による習熟度の平均化は期待できず、逆にさらに習熟度の差の大きい学生の入学が予想され、大学では格差を埋める教育がますます必要になってくることがわかった。
平成18年度情報教育研究集会優秀論文賞
平成18年度情報教育研究集会 若林義啓、栢木紀哉、上田千惠、井原零
2006年8月 教科「情報」を履修した学生のPCに対する自信度比較調査教科「情報」導入後の学習者に対してアンケート調査を行い、導入以前の学習者に対して行ったアンケート調査結果と比較することによって、PCに対する自信度、気持ちや振る舞いとの変化を分析した。その結果、データ処理やグラフ作成、プレゼンテーションに関する項目で有意差があり、これらは教科「情報」で経験したことや意識の差によるものであると推察できた。 教育システム情報学会第31回全国大会 栢木紀哉、上田千惠、若林義啓、井原零
2005年11月 自信度増加を目指した情報処理教育の実践と評価情報処理教育に「知的作業」を取り入れることによる効果を前提に、知的作業の場面と自由度を増加させることによって更なる自信度の増加を目指した授業実践を行った。入学時のコンピュータに対する経験の度合いに関係なく、自信度の増加は全体的に見て昨年度と同様かそれ以上となり、知的作業の場面と自由度を増やすことで、学生のコンピュータに対する自信や積極性を伸ばすことができた。 平成17年度情報処理教育研究集会 若林義啓、上田千惠、栢木紀哉、井原零
2005年3月 コンピュータ活用の活性化を目指した授業モデルの提案実務に関連した「知的作業」を取り入れ、学生のPCに対する自信度増加を目指した授業実践を行った。看護になじみの深いデータを取り上げ、実務や関連授業科目との繋がりを意識させることにより、今後のPC活用に対する動機付けを行うことがた。学生は医療現場でのPC活用について、継続的な興味・関心を持っていたことが明らかとなった。また、本実践によって、より具体的なPC活用の場面がイメージでき、自主的な利用を考えさせることができた。 教育システム情報学会2004年度第6回研究会 栢木紀哉、上田千惠、若林義啓、井原零
2004年11月 学習者の「自信度」増加を目指した実務支援教育の実践と評価表計算ソフトであるエクセルを用いた情報基礎教育において、自信度を向上させる授業構築の実践を行い、自信度がどのように変化したかを調査した結果について報告した。学習者の視点から捉えた授業実践を行い、アンケート調査によって、実践の効果、学習者の自信度の変化について分析を行った。 平成16年度情報処理教育研究集会 栢木紀哉、上田千惠、若林義啓、井原零
2004年7月 コンピュータへの積極性を育てる情報処理教育モデルに関する研究積極性を持たせることを心がけた教育実践において、実践前・実践後のアンケート調査の結果から得られた自信度の変化について因子分析を行い、自信度増加モデルについて共分散構造分析を通して検討した。その結果、「知的作業」と「操作技術」の2つの因子が導き出され、また2つの自信度が増加することで、次のステップへの動機付けとなることが明らかとなった。「自信度増加モデル」を考慮した授業実践により、自信度を増加し積極性を生む情報処理教育を提案した。 日本産業技術教育学会第47回全国大会 栢木紀哉、上田千惠、井原零、若林義啓
2001年8月 被教育者の意識調査に基づいた「情報教育」への提案現在の情報教育では、様々な工夫を凝らした教育が行われてきているが、明確な方向性は提案されていない。そこで被教育者の潜在的な学習欲求に働きかけることで、継続的・発展的な知的欲求を誘うことができるのではないかと考え、情報教育に対する意識調査を行った。その結果、自己効力感の分析により、コンピュータに対するポジティブな考え方とネガティブな考え方で内的な因子に大きな差があることが明らかとなった。 日本産業技術教育学会第44回全国大会 栢木紀哉、上田千惠、井原零、若林義啓

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その他
発表年 タイトル 学会等 著 者
2022年3月 情報基礎教育における学修者の内的要因に注目した授業モデルの研究情報社会の発展とともに高等教育機関における情報教育が注目されるようになってきたが、大学 における情報教育には確立された教育方法がなく、また、学修者のコンピュータに対する習熟度の格差が大きいため、新たな教育方法の構築が求められていた。そこで、教育とは学修者の学びたい欲求を満足させ、自主学修と能力向上をサポートするものではないかと考え、学修者の内的要因に注目した教育方法の研究を始めた。学修者の学びたい意欲を刺激し、自信度を高めることで、習熟度の差に関係なく、能力の向上と継続的な学修へ導く授業モデルを提案し、授業実践を行ってきた。また、授業モデル作成のために高等学校と大学の情報教育の実態を調査し、高大の情報教育の連携についての課題を明らかにした。本研究では、高等教育機関における情報基礎教育において、学修者の習熟度の差に関係なく、コンピュータへの積極性と活用能力を身につけさせ、自律学修へと導く授業モデル構築に関するの実証研究の結果を述べる。 ヤマザキ動物看護大学紀要 動物研究 第4号 若林義啓、栢木紀哉

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